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「一生入れ歯」と言われた絶望から一転。60代女性が、再びしっかり噛める喜びを取り戻すまでの2年間
『もう一度しっかり噛みたい・・・』『この先、歯がなくなって入れ歯になるともう噛めなくなるのかな・・・』そんな将来について不安に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このブログでは、元々通っていた歯科医院でインプラントはできない、入れ歯にするしか未来はないと言われた60代女性と私たち歯科医院との出会いとその後についてお話しできればと思います。
患者さんとの出会い
60代の女性A(仮)さんは、元々かかりつけの歯科医院に定期的に通院していました。しかし、ある時、ご自身の歯が揺れ始め、すでに歯周病が深刻に進行している状態でした。かかりつけ医ではこのまま様子を見て、歯がなくなるのを待つか、揺れている歯を抜歯して入れ歯にするかのどちらかしかないと言われてしまいました。自分の歯の突然の抜歯宣告にAさんは頭が真っ白になりました。抜歯後はインプラントを使って、しっかりと噛めるようにできないかとかかりつけ医に相談したところ、『あなたは歯周病だからインプラントができない』と言われてしまい、それでもしっかりと噛めるようになりたい、その想いを諦めきれず、院長の元に相談に来て頂いたのが、院長とAさんの出会でした。
院長の元を受診したきっかけ
インプラント治療は1歯から複数歯、お口全体に至るまで、さまざまな症例があり、その難易度も異なります。また歯周病の状態や顎の骨の状態によっても難易度が変わる治療です。今回のAさんのように歯周病の患者様の場合、歯周病治療を本格的に行える医院かどうか、歯周病とインプラントの理解がどこまであるかによって治療のできるできないが別れます。院長が働く歯科医院は年間、300人以上にインプラント治療を行う歯科医院で、多くの症例に対応してきた歯科医院であったためにAさんのお知り合いに紹介いただき、院長のもとを受診いただきました。
治療計画の相談
Aさんはインプラント治療やセラミック治療などの自由診療を使っても、とにかくしっかり噛めるようになりたい、またせっかく治療するなら綺麗な仕上がりを目指したいという想いがありました。
治療計画を立案する上で、
①今残っている歯の状態はそれぞれどんな状態なのか?
②5年~10年先に、その歯が残っている可能性は高い?低い?
③またその歯を残すメリットやデメリットは?
④極力、歯を残した治療を行いたいのか?それとも数年先にダメになるのがわかっているなら今抜歯して新しい方法で歯を作りたいか?
など、さまざまな条件を考えることが重要です。その中で、患者さんが最も納得のいく治療計画を立てることが非常に重要だと思っています。
今回Aさんの場合、
①全体的に歯周病が進行していていること
②5年後にはほとんどの歯が歯周病で無くなってしまう可能性が高いこと
③歯を残しても歯が揺れてしっかり噛めないこと
④できるだけ再治療を避けた治療を行いたい
これらの内容を相談し、下の前歯4本だけを残して、それ以外の上の歯全てと下の奥歯をインプラント治療を用いてお口の中全体で再修復する治療計画を立案しました。
インプラントの歯周病の関係

インプラント治療は骨の中に人工歯根インプラントを植え込み、その上にセラミック性の人工歯を作る治療方法で、歯周病のようにインプラントを支える骨が解ける病気とは相性が良くありません。また、インプラントは人工物であることから、天然の歯に比べて歯周病菌に対する免疫も弱いため、より慎重なケアや歯周病治療に対する知識が必要になります。
治療の結果
治療期間は長期に渡り、約2年ほどの期間はかかりましたが


上顎、下顎にそれぞれインプラント治療を用いて、取り外しができる入れ歯ではなく、固定式の治療を行うことができました。
歯周病はインプラントの長期使用においてリスクはあります。
しかし、歯周病=インプラントができない 訳ではありません。
今回のAさんの場合、重症の歯周病にかかっている歯は抜歯を行い、重症でない部分の歯には歯周病治療を行うことでインプラント治療の前にできるだけ口腔内の歯周病菌を減らす治療を行いインプラント治療を行いました。
当院では、しっかり噛めること(機能性)と顔貌と調和の取れた見た目(審美性)の両面を獲得し、患者さんのQOLの向上と健康寿命の増加に寄与できる治療を目指しています。
今回のAさんの治療


治療内容
①歯周病治療②歯周病治療に伴う歯の抜歯③仮歯を用いた咬合の安定④歯周外科治療⑤インプラント治療⑥セラミック治療
治療期間
約2年(月に2~3回程度の通院)
治療費用
約800万(仮歯治療15万、インプラント治療700万(インプラント10本、上部構造18歯分)、セラミック治療70万)
リスク/副作用
治療に伴う痛み、腫れ。外科処置を行う場合は感染症・神経損傷のリスクあり。長期的な使用で、被せ物が脱離、破折する可能性があります。
まとめ
今回の患者さんとのお話はインプラント治療を行い、将来の不安やしっかりと噛めないことへの不安を解消することができたお話しでした。しかし、患者さんのお悩みは歯がないこと、インプラントだけではないと思います。虫歯治療、歯周病治療、歯並び矯正、歯が悪くならないための予防、など患者さんの求めるニーズは人それぞれ異なると思います。
私たちは、一人一人のお悩みに向き合い、少しでも解消できるように日々努力して参ります。
当院は2026年8月、金沢市横川にて歯科医院を新規開業いたします。子供からお年寄りまで様々な方に健康をお届けできるように取り組んでまいります。また、一般歯科からインプラント治療、矯正治療、小児歯科治療、噛み合わせ治療など専門性の高い治療についても自院にてご提供できるように取り組んでおります。お困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください✨


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『この記事の監修者:金澤リッツおとな・こども歯科 院長 山下陽次朗』
